「新訳でプルーストを読破する3」という公開セミナーに行ってきました。
久しぶりの東京でしたが、東京はすっかり春めいていて、大学の教室で開かれたセミナ
ー会場の机や椅子に、なつかしさを感じました。
わたしの愛読書のプルーストでしたので、いそいそと出かけたのでした。
プルーストの「失われた時を求めて」を、お一人で全巻翻訳なさったのは、過去には井上究一郎さん、鈴木道彦さんですが、現在岩波文庫から刊行中の吉川一義さん訳のプルーストで、全巻読破しようという企画のようです。
この立教大学で行われている連続公開セミナーは、最近ネットで知ったばかりでしたので1回目の吉川一義さんのセミナーに参加できなかったのは、とても残念に思いました。
今回の3回目の講師は石橋正孝さんですが、彼はジュール・ベルヌ研究者として知られていて、このプルーストの本の363pの図版の発見者でもあるということです。
石橋さんは、フィットネスクラブでプルーストの「失われた時を求めて」をフランス語の朗読CDで聞かれたということですが、わたしも以前に英語朗読で「嵐が丘」を聞いたことを思い出しました。
わたしは、プルーストの本が好きで、井上究一郎訳、鈴木道彦訳を全巻読み、いまは吉川一義訳の11まで読んでいます。
セミナーの課題本にもなっているのは、3ですが改めて読んでみると、思い出すことが
多く、やはりプルーストの多彩さの再確認ができ、グループで話した時間も楽しく思考をめぐらすことができたように思います。
帰り道にこんなことを考えてしまいました。フランスにはプルーストの「失われた時を求めて」があるけれども、日本にだって紫式部の「源氏物語」があると・・・。
でもやはり、個人的にはプルーストの方が好きかもしれません。
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