2016年2月17日水曜日

フキノトウのお味噌汁




 2月は、まだまだ寒いのですが、この季節にフキノトウを
見つけるのは、小さなサプライズです。




 うすみどりの花びらのような苞(ほう)は、中の花芽を
やさしく包んでいます。

 フキノトウは、雌雄があるのですが、このフキノトウは、
どちらなのでしょう?

 たしか、雄花だったら黄色
      雌花だったら白・・・


 毎年、毎年決まった時期になると出てくれるフキノトウ

 フキノトウは、わたしに春を告げてくれる自然界からの
すてきなプレゼントのように思えてきます・・・。




 ところで、先日、TVで脚本家の倉本聰さんの100年インタビューを
見たのですが、フキノトウの話しがこころに残りました。

 倉本さんは、おいしい食べ物には興味がなく、疎開先で食べた
ご飯とフキノトウが入ったお味噌汁が人生の中でもいちばん
おいしいと思っているとのことでした。

 疎開先で食べたあたたかいご飯と
 ほろ苦いフキノトウの入ったお味噌汁・・・

 どんなにか、おいしかったことだろうなあと、思います。

 食べ物の思い出は、食べ物を食べたときの状況もいっしょの
思い出なのですね。




 倉本さんが残したい言葉は、「こんな世の中にしてごめんなさい」
ということで、「ごめんなさい」という言葉だそうです。

 フキノトウのように、ほろ苦い、
でも、含蓄のある倉本さんのお話しでした。



  

 






  







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