昨晩は、大風が吹き荒れました。
季節が変わる知らせです。
やはりきょうは、今年一番の寒い日になりました。
散歩は、きみどりのフリースに、イエローのフリースの
マフラーまで巻きました。
昨晩の強風で、紅葉した木々の葉も
大分落ちてしまったのですが、
最後の紅葉の写真を写そうと思い
キョロキョロとしていましたら、
何と、むらさきに紅葉した葉を見つけました。
紫色に紅葉した葉っぱともみじの紅葉
もみじも、なぜか凄みのある深い色に紅葉していました。
この季節には、真っ青な青空から、ぱらぱらと
小雨が落ちてきて
たちまちしぐれになるのですが、
きょうの散歩のときにも、かすかにしぐれていました。
もっとしぐれると、虹がでるのですが・・・。
晴れた空からしぐれが・・・
わたしは、このしぐれの季節が好きなのですが、
詩人の室生犀星もしぐれが、好きだったようで、
こんな詩を残しています。
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「草原」 室生犀星
僕はしぐれの季節が好きだ
やや枯れはじめた草原などで
あるかないかの雨あしをしらべるときの
定まりのない心はなににたとへていいか分らない
深い田舎の秋にはそれが多い
さういふとき人間の心はじつに優しさに深められる
心は時計のやうに敏活(さとり)ふかくなるのだ
私は国にゐて
くらい座敷の一隅に机を据えて
よくその音をきいた
いまもその時雨の音がきこえる
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「愛の詩集」室生犀星詩集 角川文庫167p
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