本箱の整理をしていましたら、なつかしい本を
見つけました。
ハンス・カロッサの「幼年時代」です。
「幼年時代」 ハンス・カロッサ
「幼年時代」ハンス・カロッサ
カロッサはオーバー・バイエルンのテルツ生まれですが、
医師をしている父のもと、ドイツのバイエルン州の
自然豊かなところで幼年時代を過ごしています。
ぱらぱらと、本をめくってみましたら、あの歴史上の
人物になってしまっているルードビッヒ二世を現実に
当時の読書を思い出しました。
カロッサは、「幼年時代」の初版の序文に
「人は最初の十年間に愛し、行ったことを、常に
愛し、行うだろう」と、書いているそうです。
日本でもこの本に影響を受けた堀辰雄が、おなじく
「幼年時代」を、書きました。
堀は、このカロッサの「幼年時代」を、大事にして
持ち歩いていたということです。
堀辰雄の書いた「幼年時代」は、彼の資質であるやさしさが
全編に感じられる内容で、やはりカロッサの言ったことは
本当だったのだと思われました。
人生の最初の十年間に愛し、行ったことは、人生を
通じて、愛し行うものなのかもしれません。
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