ヤマブキの花が咲き始めました。
ヤマブキは、万葉集にも出てくる花です。
「かはづ鳴くかむなび川に影見えて
今か咲くらむ山吹の花」
巻八 一四三五
厚見王(あつみのおほきみ)の歌です。かじかの鳴くかむなび川に影を写して、今咲いているのだろうか山吹の花は・・という意味です。
花は鮮やかな黄色で、陽に照らされると金色に輝くので、黄金色のことを山吹色というのも頷けます。
また、ヤマブキは、万葉人にとって、西アジアの伝説の黄金色の花=命の泉のほとりに咲く永遠の命の花ともみなされていた思い入れのある花だと、万葉研究家の中西進さんはおっしゃっています。
青空に向かって輝いて咲いているヤマブキを見ると、元気がもらえそうです。
やはり万葉人が考えていたように、永遠の命を持つ花なのかもしれません・・。
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