きょうは、雨が降っていたのですが、傘をさして
いつもの散歩道にでかけました。
咲いているので、当たり年のようです。
新緑を背景に、ヤマツツジのやさしい桃色の
グラデーションがすてきです!
雨に濡れた花をよく見ると、雨粒がしたたり落ちていました。
「日本の名随筆1花」という本の中で、幸田露伴さんがつつじの
ことを書かれていたのを思い出しました。
引用してみます。
「此花咲けば其頃よりやがて酒の味うまからずなりて、
菊の花咲くまでは自ら酒盃に遠ざかること我が習ひなり。
人は如何にや知らず、我は打対ひて酒飲むべき花とは
思はず。」
「日本の名随筆1花・宇野千代編」作品社232p
さすが、酒大好きの露伴さんの文です。
わたしは、日本酒は飲まないので、ツツジが咲くこの季節から
酒の味が落ちるとは、知りませんでした。
それにしても、ご自分はツツジの花を前にして酒は飲まないと
おっしゃる露伴さんには笑ってしまいました。
ツツジの花もとんだとばっちりですね。
この雨は、木々の新緑と、ヤマツツジをいっそう
美しくしてくれました。
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