平泉に行ってきました。
下の写真は、平泉の高館義経堂(たかだちぎけいどう)から見た
束稲山(たばしねやま)と北上川の眺めです。
この束稲山には、安倍頼時の時代に桜の木を1万本
植えたと言われていますので桜の季節には、さぞ見事だった
と思います。
桜を詠った歌が残っています。
☆ききもせずたばしね山のさくら花
よしののほかにかかるべしとは
西行
その後山火事があり桜は焼けてしまったということ
ですが、当時は西行も驚くほどの全山の桜だったのでしょう。
西行が2度目に平泉を訪ねたのは、1186年で
東大寺料勧進のためでしたが、その3年後の1189年に
義経は泰衡に討たれ奥州藤原氏も滅亡してしまいます。
江戸時代には芭蕉がここを訪ねてあの有名な俳句を
残しています。
☆夏草や兵どもが夢の跡
松尾芭蕉
流れを見ていますと、藤原氏の栄華の時代や、義経のことなど
さまざまなことが、夢のように思われました。
それにしても、藤原氏の栄華の時代には、あの束稲山には、
全山に桜が咲き誇っていたというのも、夢のようです。
岩手の空は、から~んと晴れていて透明で、わたしの
好きな透明な水色でした。
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