2016年5月7日土曜日

漱石のスミレ



 散歩していますと、この季節にはどこにでも
スミレが咲いています。


スミレは、小さくて可憐で好きな花です。

 漱石もスミレが好きだったのでしょうか
こんな句を残しています。

☆菫程な小さき人に生まれたし
                     漱石



 彼は菫のイメージをひっそりと野に咲く
無垢な存在として、見ていたのでしょうか・・。

 わたしはこの句を読んだとき、漱石の
魅力的な一面を見たように思いました。



 この写真は、日本中どこにでも咲くタチツボスミレです。

 漱石は多分、このような花をイメージして句を作ったのかも
しれませんね。

 スミレほどに小さく無垢で稀有な存在・・・

 
「菫程な小さき人に生まれたし」という

漱石の句がじんと心にしみます。











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