祇園の白川に沿った石畳を散歩していると、吉井勇の歌碑に出会います。
かにかくに祇園は恋し寝るときも 枕のしたを水のながるゝ
吉井勇
歌人の吉井勇は、木屋町から祇園に毎晩のように遊びに来ていたということですから、かなりの遊び人だったのでしょうね。この歌碑が建っているところは、昔は有名なお茶屋さんの「大友」があったそうです。
白川に沿って建つ建物は、昔の面影を思わせるものもありますが、「大友」とは
どんなお茶屋さんだったのだろうなあと、いつも想像してしまいます。
夏目漱石も晩年に、京都の木屋町に滞在していたことがあり、大友の女将の多佳さんとも知り合いだったということですが、こんな俳句を残しています。
春の川を隔てゝ男女かな
漱石
この辺りは、着物姿のカップルが散歩したり、人力車に乗っている姿もめずらしくありません。
石畳の外れにある小さな神社は、いつも外国からの観光客の方がたに人気のスポットなのですが、その日も、振袖姿の外国からの観光客がお二人、写真を撮っていらっしゃいました。
吉井勇さんが、こんな風景をご覧になられたら、きっとびっくりなさることでしょうね・・・。
11月8日は、「かにかく祭り」もあるということです。
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