澁澤龍彦さんの本「フローラ逍遥」に、アジサイが出てきます。彼は、アジサイのドライフラワーが好きで、大きな壺に入れて楽しんでいたということです。
きょうは、散歩のときに、こんなアジサイのドライフラワーを見つけました。
アジサイに残ったパウダーブルーの色が、夏の名残りのように感じられ、パウダーブルーと、濃いベージュの色の取り合わせがとってもおしゃれでした。
澁澤龍彦さんはそうおっしゃっていますが、わたしの住んでいるところでも、アジサイはいたるところで、元気に生育しています。
ところで、シーボルトですが、彼が長崎に住んでいたときの愛人のお滝さんの名前を記念して、「フローラ・ジャポニカ」のアジサイの学名をヒドランゲア・オタクサとしたことは、わたしも知っていたのですが、このことから澁澤龍彦さんは、アジサイの花には、遠く離れたところにいるなつかしい女を偲ばせるような風情があるのではないだろうかと、おっしゃっているのですが、おもしろい発想ですよね。
これからは、澁澤龍彦さんがお好きだったというアジサイのドライフラワーを見る度に、このエピソードを思い出しそうです・・・・。
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