万葉集にノイバラが出てきます。
巻第二十
四三五二
道の辺の茨(うまら)の末(うら)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ
作者は、丈部鳥(はせつかべのとり)千葉県南部一帯の防人の歌です。
茨(うまら)とは、ノイバラのことですが、作者が防人として出かけるときに、ノイバラにからまる豆のつるのようなあなたをおいて、私は行ってしまうのかという悲しい別れの歌のようです。
万葉の昔から、ノイバラは道野辺に咲いていて、馴染みのあった花のようですが、悲しい別れと、ノイバラの組み合わせは、良く似合っていると思いました・・。
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