2020年3月30日月曜日

読書・「世紀末花傳書」塚本邦雄著 文藝春秋 (♪パセリ・セージ・ローズマリー&タイム~♪)



 昨日の3月29日は、雪の日曜日でした。
 お昼少し前に、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り、玄関のドアを開けると、いつもの宅急便のお兄様が、花束のような大きな包みを抱えて笑顔で立っていました。
 早速開けてみると、友人からのプレゼントのローズマリーの花たばでした。




 ブルーの花がいっぱいついていて、さわやかな良い香りが部屋中に漂いました。
 ローズマリーが歌詞に出てくる「スカボロフェアー」というサイモンとガーファンクルの歌があるのですが、その歌をドイツのオペラ歌手のペーター・ホーフマンが歌っているのを思い出し、早速聞いてみました。
 



 このCDのことは、「世紀末花傳書」という塚本邦雄さんの本で知ったのですが、塚本さんは、ペーター・ホーフマンが歌う「スカボローフェア」のことを、感動はワーグナーを超えると表現なさっていました。



  早速,CDを聴いてみるとまず、最初のイントロの部分が盛り上がるような編曲になっていて、そこにペーター・ホーフマンのやわらかい包み込むような声が静かにゆっくりと、
 ♪「Are you going to Scarborough Fair?」
 と、歌い始めるのです。
 そして・・・次に
 あの   
      ♪「Parsley,sage, rosemary,and thyme~~」
と、続くのです。
 途中から、ソプラノのデボラ・サッスーンが透き通るようなこちらも琴線にふれるような声で、彼と絡みながら歌うところに来ると、塚本さんは必ず涙があふれそうになるということですが、わたしもこころを動かされるようでした。
 感動はワーグナーをすら超えるというのは、こういうことなのかと納得したのです。




 雪の日に届いたローズマリー、久しぶりにペーター・ホーフマンの「スカボロフェアー」を聴くすてきな時間を過ごすことができました。友人に感謝です。






2020年3月26日木曜日

植物・「桜」咲いてくれて、ありがとう!




 2週間ぐらい前、桜の古木が強風で折れていたのを見つけ、花瓶にさしておいたところ、
健気にも、咲いてくれました!
   



ここ数日、雪が降る寒い日が続いたのですが、花があると部屋の中がぱっと明るくなりました。      




 それにしても、すごい生命力だと思いました。
 最後のいのちの花を見せてくれたのです。
 こんな枝でした・・・。
 



 
 



 

2020年3月8日日曜日

自然・ほっ、いぬのふぐりが咲いている・・ 草野心平さんの「春のうた」




 ちいさな可愛らしいるり色の花が咲いているのを見つけると、草野心平の「春のうた」を思い出します。
 「ほっ、いぬのふぐりがさいている」というあの詩です。



 写真のこの花は、「オオイヌノフグリ」といいヨーロッパ・アフリカ原産で、日本には、明治時代に入ってきた帰化植物です。
 きょうは雨なので花は閉じていると思いますが、昨日は晴れでしたので、ぱっちりと元気に咲いていました。




 草野心平さんの「春のうた」の中で、冬眠から覚めたケルルンクックと鳴くあのカエルが、最初に見るのがこの花なのですよね。
 この花の色は、空と同じのスカイブルーです。




 オオイヌノフグリは、4枚の花びらがあるように見えるのですが、実は1枚で、うっかりふれてしまうと、ほろっと落ちてしまうことがあり、妖精のかわいい帽子が転がっているようにも見えます。
 2つのころころとした実の形が犬の睾丸にそっくりなのでこの名前がついたということですが、少しかわいそうなネーミングだと思います。




  日本にむかしからある在来種の「イヌノフグリ」の花は3ミリととても小さく、この1cmぐらいのオオイヌノフグリに駆逐されてしまい、少なくなっているとのことです。

 草野心平さんの詩に出てくる「いぬのふぐり」は、たぶんこの「オオイヌノフグリ」だと思いますが、それにしてもかわいい春を告げてくれる花ですね。

 子供のころから大好きな花でした!
 









2020年3月3日火曜日

歳時記・2020年3月3日・おひなさまの日に・・






 きょうは、3月3日、おひなさまの日です。
 昨日は雪もちらちらと舞っている寒い日だったのですが、きょうは青空も出て、少しあたたかくなりそうです。
 家にあった古い重箱に、手作りのおひなさまを入れて飾ってみました。
 




土台は大きな貝なのですが、椿の花をふわっと載せました。




 うさぎは、縁起物として喜ばれていますが、そういえば数日前の散歩のときに
ベージュ色の大きな野生のうさぎが、元気にぴょんぴょんと、川沿いを走っていくのを見たばかりでした。今年初めて見たうさぎでしたので、うれしかったです。




 ほおずきの形のお手玉です。和菓子のようでかわいく気にいっています。



  今年のおひなさまの日は、コロナウィルスの件もあり、子供たちは学校も休校になっていて家で過ごすのを余儀なくされているのですが、早く収束するようにと願っています!






2020年2月24日月曜日

読書・「ハドリアヌス帝の回想」マルグリット・ユルスナール著・多田智満子訳と、「ユルスナールの靴」須賀敦子著 



 昨日の23日は、朝から久しぶりの雪でした。午後の散歩のときには、雪もだいぶとけていたのですが、こんなにすてきなドライフラワーに雪が氷になってまだ溶けずに、残っているのを見つけました!!!



 数日前から読んでいたマルグリット・ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」を午後に読み終えました。この本の著者の名前は、30年ぐらい前にベルギーのアントワープに住んでいたときに、読書好きのベルギー人のRさんに教えていただき知っていたのですが、当時からユルスナールは人気作家のようで書店に行ってみると、彼女のフランス語の本が山積みにされていたのを覚えています。




 帰国後にユルスナールの本を翻訳で最初に読んだのは、「東方奇譚」ですが、その中の短編の「源氏の君の最後の恋」というタイトルに惹かれて読んでみた本でした。その後、図書館でユルスナールの分厚い本を2冊借りてきたのですが、途中まで読んだ後、これは買って読むべき本かもしれないと思い、「ハドリアヌス帝の回想」を買って、ずっと長い間本箱に置いてありました。



先日、須賀敦子さんの「ユルスナールの靴」を再読後、ユルスナールが書いた「ハドリアヌス帝の回想」が本箱にあるのを思い出し、ようやく何年かぶりで取り出して、今回は最後まで読むことができました。
 完読してみると、やはりすばらしい本だったと再認識しました。
 須賀敦子さんは、ユルスナールのことを、「ヨーロッパの粋であるような思考回路」そして、彼女の本を「語彙の選択、構文のたしかさ、文章の品位と思考の強靭さで読者を魅了」と、表現なさっていますが、わたしも全く同感です。



 そして、わたしは、ユルスナールは、アメリカという異国に住むようになり、彼女の本質であるヨーロッパ文化への限りない愛をこういう物語に託すことによって、自分のアイデンティティーを見つけ、紡いでいったのだと思いました。

 須賀さんも、フランスやイタリアへの留学、そしてイタリア人との結婚によるヨーロッパ文化への聡明な理解から本を書かれているのですが、何かおふたりには、共通の異邦人としての意識のようなものが、文学表現へと駆り立てていったように思えてなりません。




 ベルギー人のRさんが、ユルスナールを誇りに思うと言われていたように、わたしも須賀敦子さんのようにヨーロッパ文化を深く理解できるような聡明な女性が日本にいたということを、誇りに思えた読書でした。

 


2020年2月11日火曜日

読書・「美しき小さな雑草の花図鑑」    (小さな花も拡大して見ると・・・)



  立春を過ぎてからずっと厳しい寒さが続いているのですが、庭のすみに作ったユキダルマもまだまだ、元気です!!!
 健気に立っているので、きょうは、おしゃれな帽子をぶせてあげました。



 先日、友人から誕生日のプレゼントでいただいた本を読んでみました。ピンクや水色、黄色の花が、とびきりにかわいらしい本ですが、これらは道端に咲いている雑草の花を、拡大したものです。




 わたしは、小さな花の咲く植物が大好きなので、この本は、わたしにぴったりの本でした。
 上の写真の表紙の真ん中にある花は、わたしの好きなキュウリグサです。直径3,5ミリぐらいの小さな小さな花ですが、拡大してみると、こんな花・・。




 あわい水色の花びらが何ともいえず、かわいい花です。真ん中の黄色も、花びらの水色といっしょになると、かわいらしさが倍増して見えます。

 つぼみのときには、うすいピンクというのも不思議で、もう少し大きければワスレナグサにそっくりだなあと思いました。

  著者の多田多恵子さんは、本の最後に「雑草の科学」という文を書いてらっしゃるのですが、いままでの植物の本にはない新鮮な視点に感じられて、おもしろく読みました。

 雑草の生き残り戦略や、植物の虫や動物との関わりなどです。

 散歩していてもまだ花もなにもないこの季節に、こんなかわいらしい雑草の花の本を見ると、春が待ち遠しく感じられました・・。


 

 
 












 







2020年2月6日木曜日

自然・如月に・・



 久しぶりに、白河の南湖公園に、行ってきました。
 湖は、水抜きがしてあり、湖底が見えていたのですが、初めて見る幻想的な光景でした。




 ダイサギが、湖底で何かじっと、食べるものを探していました。




 南湖公園の日本庭園の入り口のところに、飾られていた「まゆだま飾り」です。遊びごころで、作ってみたとお姉さまが、おっしゃっていました。




 如月の陽だまりに、まゆだま飾りが、揺れていたのですが、何かほっとするような光景でした。