2017年11月14日火曜日

やさしいみ寺(雲龍院)



 今回の京都の旅は、一日目に源光庵で悟りの窓と、迷いの窓を見て感激したのですが、旅の最後の日に、もうひとつの悟りの窓がある雲龍院を、訪ねてきました。


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 上の写真が、悟りの窓で、下が迷いの窓です。
 
 もうひとつ、面白い窓もあったのですが、こんな窓でした。
 左から、椿、灯篭、楓、松が見えました。色紙の窓とも言われているようです。
   

  このお寺には、玄関はじめ、あちこちに生け花が飾ってあり、家庭的であたたかい
雰囲気が漂っていました。






 生け花の発祥は、仏に供える仏花が始まりと記憶しているのですが、こういうお寺で生け花を見るのは、とても心が和みます。
 「何流ですか」と、受付の女性にお聞きしましたら、栄心流ということでした。


 茶室ではなく、普通の部屋のようなところで、抹茶をいただいた女性の方々が、ゆっくりとお話をなさっている姿が印象的でした。


  いままでにいろいろな庭を見てきたのですが、なぜかこのお寺の中庭にとてもこころひかれるものがありました。庭の専門家ではないのでよくわからないのですが、最初に作庭なさった方が、とてもやさしい方だったように思えてなりません。


 おおきな楓の木を中心に、杉苔の広がる庭に、踏み石を配置してあるだけの庭ですが、
なぜか、ほっとする雰囲気がありました。







  雲龍院は、皇室ゆかりのお寺ということでしょうか、つくばいや灯篭の下に、菊の御紋が見られました。

 雲龍院はとても自然体に感じられるすてきな庭と、生け花があちこちに置かれている、み寺と呼びたくなるようなやさしい雰囲気のあるお寺でしたが、この庭を眺めながら秋の穏やかな午後の時間を、縁側でゆっくりと過ごした時間は今回の旅の良い思い出になりました・・。


  
 






2017年11月13日月曜日

祇園白川散歩



  祇園の白川に沿った石畳を散歩していると、吉井勇の歌碑に出会います。

      かにかくに祇園は恋し寝るときも   枕のしたを水のながるゝ
                        吉井勇


 歌人の吉井勇は、木屋町から祇園に毎晩のように遊びに来ていたということですから、かなりの遊び人だったのでしょうね。この歌碑が建っているところは、昔は有名なお茶屋さんの「大友」があったそうです。


 白川に沿って建つ建物は、昔の面影を思わせるものもありますが、「大友」とは
どんなお茶屋さんだったのだろうなあと、いつも想像してしまいます。

 夏目漱石も晩年に、京都の木屋町に滞在していたことがあり、大友の女将の多佳さんとも知り合いだったということですが、こんな俳句を残しています。
        
           春の川を隔てゝ男女かな
                       漱石


 この辺りは、着物姿のカップルが散歩したり、人力車に乗っている姿もめずらしくありません。
 


  石畳の外れにある小さな神社は、いつも外国からの観光客の方がたに人気のスポットなのですが、その日も、振袖姿の外国からの観光客がお二人、写真を撮っていらっしゃいました。
 



 吉井勇さんが、こんな風景をご覧になられたら、きっとびっくりなさることでしょうね・・・。
 11月8日は、「かにかく祭り」もあるということです。

 



2017年11月11日土曜日

もみじの紅(くれない)、京の秋!



 永観堂の紅葉を、見てきました。
 ホテルの紅葉案内には、色づきはじめと出ていたのですが、わたしには、かなり記憶に
残るようなすてきな紅葉でした。


  特にもみじの赤がすばらしくきれいで、「くれない」とは、こういう色のことを言うのかと思いました。

うすいべに色のもみじもありました。


 ムラサキシキブも、永観堂で見るとあでやかで、しばし目が釘付けになりました。



 池に写る紅葉もすてきでした。

 
  やさしい色あいの紅葉、塀のうちと外です。



庭園から多宝塔を見た眺め


 多宝塔からの眺めです。

 
永観堂の紅葉は、足元の落ち葉の紅葉をはじめ、池に写る紅葉、庭園から多宝塔を見た紅葉、そして、多宝塔からの紅葉の眺めなど、様々に楽しめる稀有な場所かもしれません。

 
















哲学の道・秋の散歩



 若王子神社から、法然院まで哲学の道を、散歩してきました。



 春には、川に沿って桜が咲き、風情があるのですが、今の季節は紅葉した桜の葉が、歩道の石畳に散り敷いていました。




 この散歩道には、いつも地域猫が大事にされて住んでいます。今回もあたたかい秋の日差しを浴びて、昼寝のようでした。



 悠々と水を飲んだり、


 お腹を見せて、寝転んでいる姿には、まったく警戒心もないようです。



 哲学の道の途中にある法然院の藁屋根の門。
 この門を見ると、なぜかいつもほっとした気分になります。






 門を入ると、左右に砂で絵が描かれているのですが、今回は、もみじの葉と、水の流れで、秋を感じました。




 水盤の水口のところの花は、大輪の菊。




  この散歩道は、桜の頃に歩くのが好きなのですが、今回は初めての秋の散歩でした。春よりも人が少なく、のんびりと散歩するのには秋も良いようです。





2017年11月8日水曜日

源光庵の悟りの窓


  
 ♪鮮やかに心に残る丸い窓
            宇宙と自分悟る空間

  


   秋の京都に行ってきました。
  一番心に残ったのが、この源光庵の丸い窓でした。

  源光庵は、禅寺で簡素な佇まいですが、丸い悟りの窓と並んで、迷いの窓という角窓もありました。



 源光庵の案内には、2つの窓の説明がこんな風に書かれていました。

・-・-・-・-・-・
 悟りの窓は、円型に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現する。
 迷いの窓は、角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している。
・-・-・-・-・           
                  
 


 しばらくこの窓を見ていたのですが、丸い窓はなぜかとても心ひかれるものがあり
豊かな時間を過ごせたひとときでした。



 



2017年10月26日木曜日

リルケの秋



 
 落ちている木の葉を見ると、秋だなあとしみじみと感じます。
 リルケは、秋というすてきな詩を書いています。




・-・-・-・-・-・-・-・
 秋
                   リルケ

木の葉が落ちる 落ちる 遠くからのように
大空の遠い園生(そのふ)が枯れたように
木の葉は否定の身ぶりで落ちる


そして夜々には 重たい地球が
あらゆる星の群から 寂寥のなかへ落ちる

われわれはみんな落ちる この手も落ちる
ほかをごらん 落下はすべてにあるのだ




けれども ただひとり この落下を
限りなくやさしく その両手に支えている者がある
・-・-・-・-・-・-・-・
           引用 リルケ詩集 富士川英朗訳 新潮文庫 51p~52p





 ドイツの森を、秋に散歩したことがあるのですが、落ち着いた感じの紅葉だったように
覚えています。日本の秋の紅葉は、赤や朱色や黄色など、ひと際鮮やかな色あいで、お天気の良いきょうのような日は、散歩が楽しみになります。

 それにしてもリルケの「秋」、すてきですね。





2017年10月22日日曜日

雨の散歩道のすてきな紅葉!!!



 台風が近づいているようできょうも一日中雨のようです。昨日は雨の中、傘をさして散歩に出かけたのですが、あちこちで、雨に濡れたすてきな紅葉に出あいました。



 ガマズミの葉の紅葉。




  もみじのシックな色合いの紅葉!
  「すごい!」と、思わず言ってしまいました。


カラフルですね!



 最近気づいたことですが、紅葉をよく見ると、むらさき色が混じっているのが印象的です。わたしの好きな藤原良経の歌にも、むらさきが出てきます。

♪秋風の紫くだくくさむらに時失へる袖ぞ露けき
                      藤原良経


 この歌のむらさきとは、フジバカマということですが、紫とくだくという表現が、いつもすごい表現だなあとしみじみ思います。
 良経は、ときの政権から外された失意の中で、この歌を作っているのですが、くだくのが赤でも黄色でもなくむらさきなのですよね。
 むらさきはやはり、彼にとって大事な色だったのでしょうね・・。




むらさきがとても印象に残る紅葉でした。