2015年12月23日水曜日

読書・ある小さなスズメの記録・クレア・キップス著   (かけがえのないペットとの交流・・・)



 「ある小さなスズメの記録」は、御茶ノ水の丸善書店に立ち寄ったときに見つけた
店員さんお薦めの小さなかわいい本です。




 かっては、世界的ベストセラーにもなったとのことで、著者は、クレア・キップスというイギリス人です。

 2015年の1月に梨木香歩さんの新訳で、出版されていますが、解説は小川洋子さんです。

 この本は、著者のキップス夫人が巣から落とされた生まれたばかりの障害を持った雛のスズメを、スズメが老衰で亡くなるまでの12年間育てた記録です。





 スズメは、クラレンスと名付けられ、第二次大戦下のイギリスで、防空壕に入って怯えている人々を、けなげな芸でなぐさめたり、キップス夫人のピアノを聞いて歌うようになったり、晩年には病気の後、歌うのは忘れてもキップス夫人に哲学者のように、話し続けたということです。

 ペットは、わたしもゴールデン・レトリバーのサブと13年間過ごしたことがあるので、キップス夫人の幸せだった12年間はよくわかるような気がします・・。





 また、わたしの場合、ペットロスも大きかったので、キップス夫人の喪失感も充分に想像できました。

 スズメでも犬でもペットは、言葉はなくとも人間とこころで交流できるような思いを感じさせてくれ、それによってわたしたちに大きな喜びを与えてくれるかけがえのない存在だと、実感します。

 ゴールデンレトリヴァーのサブのあの何かを話しかけたときに見せてくれた、哲学者のような風貌は、いまでも目に浮かんできます・・。

 そういえば、アントワープに住んでいたときに、家の2階のスペイン風の石のテラスに、1年間ぐらい毎日のように来ていたブラックバードがいました。




 わたしは、リゴーさんと名前をつけて毎日彼が来るのを楽しみに待っていました。

 リゴーさんは警戒心もまったくないので、前に住んでいた方が飼っていらしたのかと思ったほどですが、真っ黒なかわいい目が忘れられません。

  リゴーさんが訪ねてくれなくなった後も、いつまでもずっと待っていたのを思い出します・・。

 彼もわたしにとっては、クレアさんのスズメのクラレンスと同じに、大事な存在でしたから・・。

 ゴールデンレトリバーのサブも、ブラックバードのリゴーさんも、どちらもいまは、わたしにとってすてきな良い思い出になっています・・。







  この稀有なスズメのクラレンスの記録は、わたしにとってはペットとの交流のかけがえのないすばらしさを思い出させてくれた本でした・・。







2015年12月19日土曜日

歳時記・「12年後の同じプレゼント!」         (人生の時間とは・・・)




 友人からおもしろいプレゼントをいただきました。 来年の干支の猿の張子の人形です。




 ひょうきんなお猿さんの顔を見ていたら、あれっ?どこかで見たことがあると思い出し、




箪笥のひきだしにしまってあったのを出して比べてみましたら、何と同じ三春張子の猿の人形でした!



                  左が12年前


 この2つの猿の張子の人形の送り主は同じ福島の友人なのですが、最初の猿のプレゼントからもう、12年もたってしまったのだと、しみじみと思ったのでした・・。



                  12年前の猿くん

 12年前にいただいたのは、我が家でのクリスマス会のプレゼント交換のときでしたから・・。
 
 この張子の人形は、福島県の郡山で作られている郷土玩具の三春張子ですが、あの東日本大震災で原発事故がおき、被害を受けたところです。




 12年の間には、東日本大震災とあの原発事故、そして 彼女の人生もいろいろとあり、
今年のこのプレゼントなのでした・・。





 また、これからのふたりの12年後は、どうなっていることかと、ひょうきんなおとぼけの猿にそっと、聞いてみたのですが、

 もちろん、何も「いわざる」でした!!!


 

2015年12月18日金曜日

記憶の風景・「きょうの一枚」        (冬晴れの空から舞う雪片・・) 





 きょうの午前中は少し風があり、冬晴れの空からきらきらと雪片が舞っていました。

 車を運転していますと、あまりにも雲がきれいなので車を止めて、写真を写してきました。

 いかがでしょうか。
 こんな風景でした。


















 




   気温が低かったので、きらきら光って舞う雪片でしたが、もう少し気温が高くなるとしぐれになります。

 那須の高原に広がる牧草地。
 そのむこうに、葉を落とした裸の木々、
 真っ青な冬空、
 空に浮かぶ白い雲

こころが洗われるようで、好きな風景です!





 

2015年12月13日日曜日

読書・「朽葉色のショール」小堀杏奴 講談社文芸文庫   (枯れ葉の季節・・・)

   

 いつも散歩する公園ですが、すっかり冬景色になっていました。




 小堀杏奴さんが書かれた本「朽葉色のショール」を読んだのですが、この季節にはぴったりな題名かもしれません。




 著者の小堀杏奴さんは、森鴎外の次女で姉は森茉莉さんです。

 森茉莉さんのエッセイは、ほとんど読んでいたのですが、妹の杏奴さんの本を読むのはこれが初めてでした。




 この本はなぜか以前からずっと気になり、読みたいと思っていたのですが、先日、神保町の古本屋さんの店頭で、偶然に見つけて購入しました。

 本を読んでみると杏奴さんと、茉莉さんはご姉妹とはいえ、まるでキャラクターが違うお二人でした。

 お父さまの鴎外も、やはりこのお二人のことを、「同じ子供でも、性格や物の考えかたがひどく違うものだね」
そしてまた、
「茉莉は記憶力に優れ杏奴は理解力に優れている」ともおっしゃっていたそうです。

 


 わたしがお二人の本から受けた印象は、茉莉さんは、耽美派で独特のご自分の世界を持っていらっしゃり、杏奴さんは、真摯に人生を生きていらっしゃる方ということでした。

 お二人ともに、プルーストの「失われた時を求めて」について書かれているのも面白く感じました。

 茉莉さんは、シャルリュス男爵の傲岸と冷徹から、世紀末の倦怠の美を甘い雫のように唇に受けることができると書いていらっしゃり、

 杏奴さんは、読書の愉しみという章で、プルーストと祖母の関係から死についての考察を真摯になさっているというふうに、お二人の個性の違いが出ています。




 この本の「朽葉色のショール」という題名は、お二人のお母さまがご自分で編んで使用していらしたショールのことだとか・・。

 お父さまの鴎外が亡くなられたあと、残されたご家族は、さびしい生活をなさっていたようです。



 この朽葉色のショールをかけたお母さまと、離婚して家に戻られていた姉の茉莉さん、
まだ未婚だった杏奴さん、そして身体の弱かった弟さんが揃って郊外にでかけたのが、
最後のお母さまとの思い出になったと書いていらっしゃいます。
 
 杏奴さんは、その後画家と結婚なさって一男一女の母になられ堅実で幸せな家庭を築かれているご様子が伺えました・・。

 この本は、杏奴さんの堅実であたたかいお人柄が偲ばれるような本でした。











2015年12月8日火曜日

東京散歩・カメのりくちゃん・・




 おだやかで暖かい日の午後などに、神田川の遊歩道を歩いていると、幸運な人は、赤い靴をはいたカメのりくちゃんに会うことができます。




 りくちゃんは、もう20年も生きているそうですが、この辺りでは、すっかり人気者です。



 りくちゃんは、とても甘えん坊で、お父さんの足にすりよることもあります。




 きょうのリクちゃんの、お散歩のおやつは「小松菜」でした。むしゃむしゃと食べておいしそう・・。りんごも大好きだそうです。




 りくちゃんが散歩していると大人気で、特におばさまたちにもてもてです。
 
 ゆっくりとマイペースで歩く、りくちゃんの姿に癒された午後でした・・。






2015年12月7日月曜日

東京散歩・ 丸の内イルミネーション2015





 もうすっかり、東京の冬の風物詩にもなっている丸の内のイルミネーションを見に行ってきました。

 トラくんのおとぼけのような目がかわいくて印象的でした・・。




 地下鉄の大手町でおりて、有楽町までの1,2kを歩いたのですが、200本の街路樹にイルミネーションが輝いていました。

 このイルミネーションは、エコイルミネーションで、太陽光や風力などの自然のグリーン電力が使用されているということですが、さすがと思いました。




  今年はまた、新しい趣向が凝らされていて、ドイツの田舎のクリスマスマーケットのようなかわいいお店が3軒並んでいました。




 このフクロウも、昨年はなかったようですが、毎年、新しい趣向を考えられているようで、楽しませていただきました。

 




 グリーン電力でのイルミネーションは、ほっとするような灯りで、こころまであたたかくなる感じがしました・・。



2015年11月30日月曜日

植物・「皇帝ダリア」        (初めて見た皇帝ダリアの花・・・)




 皇帝ダリアという花を、ご存知でしょうか?
 こんな花です。




 わたしは、名前は知っていたのですが、きょう初めて見たのでした!!!

 とても背丈が高い花で、見上げるよう・・。4メートルぐらいになるとのこと・・。

 この花に出会ったのは、目白の講談社野間記念館の庭ですが、後ろに見えるのは、東京カテドラルの十字架の塔です。




  花びらは、うすいピンク色で、とても可憐な感じがしました。
 花ことばが、乙女の純潔・乙女の真心ということですので、納得です。



 
 普通、ダリアは夏に咲くのですが、この皇帝ダリアは11月~12月にかけて咲くのだとか・・。

 ダリアの俳句の季語は、夏ですが、この皇帝ダリアの季語は、秋になるのでしょうか・・・?
 
 


 下の地面には、咲き終えた花びらがいっぱい散っていたのですが、蕾も大分残っているのでやはり、12月まで咲き続けるのだとか・・。
 
 霜がおりるまでがんばって咲いてねと、密かにエールを送ってきたのですが、人生には、まだまだ未見の花や味読の本が、星の数ほどあるのだとしみじみ思った散歩でした・・。